カニの漁獲量と輸入量

冷凍タラバガニの月別輸入量

2020/08/15

北海道の水産統計によりますと、2016、17、18年の北海道のタラバガニの水揚げ量は256、345、161トンでした。1991年は1116トン、1992年は1173トンだったことを考慮しますと大幅に減少しています。輸入しないとまったく数量が足りません。なんといってもわたしたちはタラバガニ大好きですから。財務省貿易統計によりますと、日本はロシア、アメリカなどから冷凍タラバガニを大量に輸入しています。輸入数量上位三国の月別の輸入量推移を見てみましょう。(2016年1月~2020年6月)

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ロシア産の活タラバガニは資源保護のため輸出手続きが強化された影響で2015年以降は輸入量が大幅に減少しました。冷凍タラバガニの輸入量も影響が出てており、減少傾向にあります。

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ノルウェーからは2015年7月から活タラバガニが航空便で日本に入荷するようになりました。ノルウェーからの冷凍タラバガニの輸入量は2014年は1トン未満でしたが、2015年は431トン、2016年は444トン、2017年は減少して123トン、2018年は98トン、2019年は149トンでした。最近は通販などでもノルウェー産とうたってるものがありますが、統計データから見る限りはロシア産、アメリカ産と比べると数量はまだまだ少ないですね。

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上に挙げた国のほか、中国、アルゼンチン、ナミビアからタラバガニを輸入している月もありますが僅かです。なおカナダからは大量のズワイガニを輸入しておりますが、タラバガニに関しては2011年を最後に輸入されていません。全ての国から輸入された、冷凍タラバガニの月別輸入量は以下の通りです。ロシア、アメリカ、ノルウェーからの輸入量が大半ですので、日本へのタラバガニの輸入量のピークは11月となります。消費のピークとなる12月向けて大量に輸入される、ということだと思います。輸入されたカニは出荷までの間、冷凍庫で保管されていることになりますが、急速技術で冷凍された上、マイナス40度以下で保管されておりますので、美味しさは失われません。
冷凍タラバガニの年間輸入量は、2018年が3717トン、2019年は2940トンです。つまり北海道の水揚げ量の約10倍の数量の冷凍タラバを輸入しているということになります。

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北海道産タラバガニの漁獲量と主要水揚げ地
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