カニの漁獲量と輸入量

北海道産タラバガニの漁獲量と主要水揚げ地(訂正あり)

2017/09/23

北海道における、たらばがにの漁獲量は減少しています。1991年、1992年の漁獲量は年間1000トンを超えていましたが、近年では100~500トンの間を推移しています。図はロシア産冷凍たらばがにの輸入量、ロシア産冷蔵たらばがにの輸入量、北海道産たらばがにの漁獲量を比較したものです。ロシアからの輸入量と北海道における漁獲量の比は10倍どころではなく30~100倍に達することがわかります。この他、アメリカ、カナダ、ノルウェーなどから輸入していますから日本に流通しているたらばがにのうち、北海道産は高々3%以下ということになります。

道内でのたらばがにの主要水揚げ地は、稚内市、網走市、紋別市、枝幸町(えさしちょう)、雄武町(おうむちょう)などです。2013年の水揚げ量は各々22トン、7トン、37トン、19トン、20トンであり、これらの水揚げ地で道内の8割以上を水揚げしています。海外産たらばがにが全流通量の97%程度を占めると見積もられることを考慮すれば、北海道産たらばがにを食べるということはとても贅沢であることがお分かりでしょう。北海道産のたらばがに漁獲量がピークとなるのは3~4月頃です。大ぶりの北海道産たらばがにを食べたいのであれば、この頃に狙いをつけて北海道にグルメ旅行に旅立つか、あるいは予約のできるカニ通販店に予約を入れて手に入れない限りは状態の良い北海道産たらばがにを食べるのは至難の業と言えるでしょう。もし数量限定で北海道産たらばが入荷しましたという話を聞いたら速攻で注文しちゃいましょう。

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注1) タラバガニの輸入数量は財務省貿易統計による。実行関税率表において、冷凍タラバガニのコードは0306.14.010である(タラバガニに加え、ハナサキガニ、アブラガニも統計に含まれる)。冷蔵タラバガニのコードは0306.24.110である(タラバガニに加え、ハナサキガニ、アブラガニも統計に含まれる)。
注2) 北海道産タラバガニの漁獲量は北海道庁の水産統計による。

※冷蔵タラバガニのHSコードの解釈が誤っていたので統計データを修正いたしました。(2015.10.14.訂正)



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