ニューファンドランド島エリアのズワイガニ漁獲枠推移2012～2016年

カナダのズワイガニ(Snow Crab)の大漁場であるニューファンドランド島近海の漁獲枠は、DFO(Department of Fisheries and Oceans、カナダ水産海洋省)が毎年、発表しています。水産資源保護の観点から、エリアごとに漁獲高が制限されています。ズワイガニの漁獲枠は2012～2015年かけては少しずつ減少しておりましたが、2016年の漁獲枠は約10%と大きく削減されました。この削減量は日本の1年間のズワイガニの水揚げ量に匹敵する量であり、かなり大きな削減となります。下図は各エリアごとのズワイガニの漁獲枠の推移です。

上図では合計数値が即座に分からないのでニューファンドランド島近海のズワイガニ漁獲枠の合計数値を下表に示しておきます。

3Lとか3Nなどで記号表記されたエリア名称はNAFO(Northwest Atlantic Fisheries Organization、北西大西洋漁業機関)によるものです。エリアマップはGoogleマップ上に筆者が作成しました(正確なマップはこちらをご覧下さい)。

なお、セントローレンス湾のノバスコシア州、ニューブランズウィック州寄りのエリアも、ズワイガニの漁場であり、こちらも漁獲枠が別途定められており、だいたいニューファンドランド近海の半分以下の数量です。2016年の漁獲枠は執筆時点で開示されていませんでしたので2015年までの漁獲枠を下に示します。実際の漁獲枠は細かく決められていますが、合計量だけを示します。

なお、セントローレンス湾側の漁場は上のGoogle map上で12や、19などの数字で表した箇所です。正確なマップはDFOのマップを参照下さい。

-カニの漁獲量と輸入量