北海道産毛ガニの漁獲量と主要水揚げ地
2016/11/03
北海道のほぼ全域で毛ガニが獲れます。資源保護の観点から漁期を定め、さらに甲長8cm以上の雄のみしか漁獲が許可されていません。北海道全体での年間漁獲量は1991~2014年の間でほぼ毎年2000トン前後で推移しており、北海道の毛がに資源保護策は成功していると言えます。しかしながら北海道におけるズワイガニ、タラバガニの漁獲量は著しく減少しています。
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毛ガニの漁期は十勝・釧路エリアは1~3月と9~12月、宗谷エリア(オホーツク海に面した枝幸町(えさしちょう)、興部町(おこっぺちょう)、雄武町(おうむちょう)、浜頓別町など)は1~7月、網走エリアは3~8月、日高エリア(えりも町など)は12月~翌年4月、胆振エリア(室蘭市、登別市など)は6~8月となっています。このように毛がには一年中、北海道のどこかで水揚げされているため常に新鮮な毛がにを手に入れることができますが、漁獲量のピークは3~4月頃と7月です。9~11月は漁獲量が大きく減少しています。特に10月の漁獲高は3~4月の十分の一程度に落ち込むことから、活毛ガニの浜値が2倍くらい跳ね上がることもあります。活毛ガニをお手ごろ価格で食べるのであれば、やはり漁獲量が多い3~4月頃か7月が狙い目だと思います。
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道内での毛ガニの主要水揚げ地は枝幸町(えさしちょう)、稚内市、えりも町、雄武町(おうむちょう)、根室市、猿仏村(さるふつむら)などです。2013年の水揚げ量は各々240トン、204トン、185トン、172トン、125トン、119トンです。なお、日本で毛ガニの水揚げ量が一番多い枝幸町のかにまつりは毎年7月の第一日曜日に開催されるとのこと。前日土曜日は前夜祭もあり、全国各地からカニ好き観光客が集まる素敵なイベントです。飛行機で行かれる方は旭川まで飛んでからレンタカーがおすすめ。枝幸町に夕方着のバスもあります。